IVFのための診察 第1回
診察と言っても、体を診るわけではなく、
「では今日から本格的に顕微受精に向けて話を進めましょう」
という説明のようなもの。
まだ絶対に顕微受精をする!と決まったわけではないが、
そのための説明、必要な検査、不安点、不明点の質問などを
私たち夫婦と先生と行なう。
1時間ほどは話していたと思う。
普通の病院の診察と違って、とても丁寧に対応してくれているように
感じる。看護婦さんもとても親切だし。
先生との話のあと、
夫は血液検査のための採血をした。
診察と言っても、体を診るわけではなく、
「では今日から本格的に顕微受精に向けて話を進めましょう」
という説明のようなもの。
まだ絶対に顕微受精をする!と決まったわけではないが、
そのための説明、必要な検査、不安点、不明点の質問などを
私たち夫婦と先生と行なう。
1時間ほどは話していたと思う。
普通の病院の診察と違って、とても丁寧に対応してくれているように
感じる。看護婦さんもとても親切だし。
先生との話のあと、
夫は血液検査のための採血をした。
夫の精子のスイム・アップ検査を受ける。
体外受精用の精密な精子処理法で、運動精子を回収し
受精能力を推定する検査。
検査結果の話は、今までと変わらず。
「顕微受精をおすすめします」とのこと。
夫と私と、友達夫婦と居酒屋で飲んだとき。
友達に、ちょっと聞きづらそうに「子供は?」と聞かれた。
聞いていいかどうか分からないんだけど、と。
私たちは結婚して5年目。
この友達のように、聞いていいのかどうなのか?と思っている人は
たくさんいるだろうなー。
私たちは不妊治療のことを隠すつもりは無かったので、
今治療中で、おそらく顕微受精をすることになることを話した。
このとき、ちょっとビックリしたことが2点。
1点は、夫が自分から、自分の精子の数が足りないから、
顕微受精じゃないと、ほとんど無理なんだ。
と言ったこと。
そしてもう1点は、
一番心配なのは、妻の仕事のこと。
顕微受精をしても成功率は30%くらいだし、
子供ができるかどうか分からないから、
例えば仕事を完全に休んで不妊治療をした場合、
結果的に、子供も仕事もなくなりました。ってことになったら、
妻のよりどころがなくなってしまう。それが心配だ、と夫が
言ってくれたこと。
ありがとー。
その後は、精子を採取する場所が病院のトイレだった話や
容器が入れにくい話などで、盛り上がった。
夫が、へんなプライドがなく、シンプルな人で、
本当によかった。
夫と映画を見た後、居酒屋で飲んでいた。
はじめは映画の感想などを楽しく話していたのだが、
不妊治療と私の仕事の話になった。
「ショックだった。
私にとって仕事は大切で、なくなったらイヤだと思っているもので、
そのことを、一番分かってくれていると思っている人に、
辞めてもいいじゃんって、簡単に言われて・・・・。」
と話しているうちに、お酒が入っていたこともあって、
気持ちが高ぶって泣いてしまった。
あーあー。飲み屋で泣く女と、困っている男。
なんてかっこ悪い姿だろう。
本当は、どうしても私が仕事を続けたいのであれば、
休んだ後に、もし仕事がなくなっても、
営業するなりして仕事を取ってくればいいのだ。
でも、私は怖かった。
今ある仕事のつながりや形を壊したくなかった。
怖い気持ちと、私を大事にしてよと思う気持ちと、
なんだかいろんなものをぐちゃっと夫にぶつけていた。
「あんたはひどい! わかってない!」って言い続けてた。
「いつからこんなに少なかったのかなー」
自分の精子の数が少ないと分かったときに
夫が言った言葉である。
もしかしたら、結婚したばかりの頃には、
もっと精子があったかもしれない・・・。
どこかのサイトに、
「不妊の原因の50%は男性にある」と書かれていた。
でも、新聞やテレビで報道される場合、
「男性が不妊治療に非協力的」といった情報ばかりで、
男性にも原因があると言った情報は、あまり見かけない。
それに、女性に対する、妊娠のタイムリミットは話題になるが、
男性側の精子の状態と年齢の関係性はあまり語られない。
50代や60代で子供ができる男性もいるけれど、
夜の夫婦生活が順調でも、精子の数が少ないこともある。
男性の生殖能力を調べることが、もっと普通のこと、
一般的なことになったほうがよいのではないかと思う。
説明会から帰ってきて、夫が
「仕事1カ月くらい休まなくちゃね」と言った。
えっ?と思った。
私が楽観的すぎるのかもしれないけど、
いくらフリーのライターとは言え、
というかフリーのライターだからこそ、
1ヵ月も休んだら仕事が戻ってくるとは限らない。
「そんなに休まなくても大丈夫じゃない?」
「でも、10日間は毎日病院に通わないといけないし、
その後、卵子の採取や、受精卵を子宮に入れる日程は確定
できないんだから、休まなくちゃでしょ」
そしてケンカになった。
夫の言うことはもっともだ。
その通りだけれど、あまりに簡単に休まなくちゃと言われたので
私の仕事そのものが、
たいしたものではないと言われた気がしたのだ。
夫の精子の数が少ないことが決定的になった。
ということで、病院で実施されている「IVF説明会」に
二人で行ってみた。
たっぷり2時間ほど、体外受精の内容、問題点、妊娠率、技術、
多胎、スケジュール、費用など、プロジェクターを使って
説明してくれた。
全然実感はない。
だけれど、
きっと、顕微受精をするんだろうなと思っている自分がいた。
IVF外来の予約をして帰ってきた。
体外受精をしても、出産に至る確立は3割程度なんだね。
想像していたより低い数字だった。
01.体外受精に至るまで | 02.顕微受精を検討 | 03.顕微受精の準備 | 04.クロミッド自然周期療法 | 05.2回目の治療に向けて | 06.排卵誘発を行なう | 07.排卵誘発を実施しての採卵 | 08.排卵誘発後の胚移植に向けて | 09.排卵誘発後の胚移植 | 10.排卵誘発後、2回目の胚移植に向けて | 11.排卵誘発後、2回目の胚移植 | 12.妊娠判定! 4週~ | 13.妊娠8週~ | 14.妊娠12週~ | 15.妊娠16週~ | 16.妊娠20週~ | 17.妊娠24週~ | 18.妊娠28週~ | 19.妊娠32週~ | 20.妊娠36週~ | 21.出産~退院
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