2007年4月10日 (火)

受精しなかった夜

「残念に思ったと同時に、ちょっとホッとした」

夫は、人間の手で無理やり受精させても、
受精しないものは受精しない。 ってことにホッとしたらしい。

あらためて体外受精の資料を読む。
私の病院の顕微受精の妊娠率は2003年で39.1%。
その後流産してしまうケースもあるので、出産までたどり着ける
確立は、さらに低くなる。

人間の手で意図的に受精させても、
生命になれるのは3~4割なんだってことが実感として分かったし、
人間の手を使ったって、自然界に受けいられない生命は
生まれないんだってことが分かって安心したのだ。

不妊治療がいったんストップしたこの夜、
しばらく飲んでいなかったビールを夫と一緒に飲んで、
とりあえず、ここまでお疲れ様! 次のステップだねーと乾杯した。
うちは、不妊の原因がお互いにあるけれど、
もし、妻だけとか夫だけとかの場合、しんどいだろなと思った。

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2007年4月 9日 (月)

胚移植はキャンセル

「残念ながら受精しませんでした。
今日も確認したのだけれど、細胞分裂していませんでした」

あー、そうなんだ。

例えば、受験のために一生懸命勉強するとか、
試合のために、歯を食いしばって厳しい練習に絶えるとか、
そんな大変な思いはしていない。
クロミッド(自然)療法だったので、体への負担も軽かったし、
せいぜい、毎日病院に通ったこと、何度も採血をしたこと、
麻酔がしんどかったこと、仕事の調整が大変だったこと、 
それくらいのことだ。

クロミッド療法なので、採卵した卵は1つだし、
胚移植までいかないケースが多いことも分かっていたし、
過度の期待をしていたわけではなかった。

でも、涙がじんわり浮かんできてしまった。
先生が、
「気持ち的にしんどい場合は、不妊カウンセリングもあるから・・・」
とか、優しい言葉を言ってくれると、ますますこみ上げてきてしまう。
涙がこぼれないように我慢していたので、先生の顔をちゃんと
見ることができなかったな。

悲しいとは違う。
悔しい、情けない、ふがいない、そんな気持ち。

まだ赤ちゃんは私のところには来てくれないのかーと
不妊治療を本格的に始める前に思った気持ちが、
また浮上してきた。
このままの気持ちではマズイと思ったので、
病院を出て、ゆっくりできるカフェに入って、紅茶を飲みながら、
「受精しませんでした。また振り出しですー」と夫にメールを打った。

夫にメールを打つまでは、私ひとり被害者みたいな気分に
傾いていたのだけれど、夫だって、何度も病院に行ったり、
採卵日は会社を休んだりしたのだから、それなりに面倒だったはず。
今晩は、二人で軽く打ち上げってことで、お酒でも飲んで、
次の方法を一緒に考えよう。

問題は、次もクロミッド(自然)療法にするかどうかと、
仕事のスケジュールだなー。

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2007年4月 8日 (日)

採卵 翌々日

朝目覚めると、少し胃が痛い。
昨日、調子に乗って食べ過ぎたかな?
でも、朝食の用意をしていたら、痛みは無くなってきた。

天然酵母のパンを軽くトーストして、目玉焼きと、ヨーグルトを
食べて、抗生物質の薬を飲む。

都知事選の選挙に行ったついでに外でランチを食べる。
ちょっと食べ疲れてしまったので、家に帰って昼寝。
今日は1日家で片付けをしながら過ごすことにして、
読まなくなった本を古本屋さんに出すために整理してみたり、
ハードディスクレコーダーにたまった番組を見たり、
DVDに焼いたりして過ごす。

明日は、胚移植の日。
ちゃんと受精して、細胞分裂してますように。

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採卵翌日

目覚めると、少し頭が痛いくらいで、
かなり回復していた。

抗生物質の薬を飲まなければいけないので、
卵おじやを作って朝食を食べる。

昨日からずっと寝ていたので腰も痛いし、
体は本調子じゃないけれど外に出かけたいと思い、
夫と買い物に出かける。
いつもは私のほうが歩くのが早いのに、
今日は夫の歩みが早く感じる。

「お昼ごはんは、おかゆがいいんじゃない?」と夫。
中国粥屋さんでランチを食べる。
いつもはぺロッと食べられる量が多く感じる。

途中で少し疲れたので喫茶店に入る。
座ると睡魔が襲ってきて、そこでしばらく居眠り。
夫は本を読んでいた。

夕飯は、近所の大好きなお店で、
ほうじ茶と、お豆腐、納豆とオクラととんびりのネバネバ、
タケノコ入り辛味噌うどんなどを食べる。
(いつもは日本酒や焼酎を飲みながらご飯をいただくお店
なのだけれど、ここは、お茶とご飯でも合うメニューなのが
嬉しいなー)

今日は、ちょっと疲れたので早めにベッドに入る。

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2007年4月 7日 (土)

採卵手術 4 (お迎えと吐き気)

部屋に戻って夫にメールをした。
「頭痛と吐き気がひどくて、まだ眠っています。
心細いので迎えにきてほしいなー」
「了解。寝ててね」と夫から返事。

夫にメールを打ってる途中から、涙が出てきてしまった。
痛くて気持ち悪いからじゃなくて、
痛いって言っていいんだー、迎えにきてもらっていいんだー、と
ホッとしたからだと思う。

夫が来るまでの間、トイレで吐いた。
吐いたら少しラクになった。
二日酔いで、吐くことには抵抗がないのだけれど(笑)、
それとは比べ物にならないくらい、激しい吐き気だった。
迎えにきてくれた夫が言うのには、顔色が真っ青だったらしい。

タクシーに乗って家に向かう。
途中で激しい吐き気がして、持っていたビニール袋に吐いてしまった。
運転手さんにも悪いし、家まで近い距離だったので、
そこでタクシーを降りて、家までのんびり歩いて帰った。

あー、夫に迎えにきてもらってよかった。

家に帰って、温かいほうじ茶を飲んでホッとする。
でも、飲んでは吐いて、飲んでは吐いてを繰り返した。
頭痛も続いていた。

夫が「吐いてもいいから、何か食べたいものない?」と聞くので、
プリンを買ってきてもらった。
濃厚なのじゃなくて、昔からあるシンプルなプリン。
冷たくて、ツルリンとして、プリンが美味しかった。
このプリンは吐かなかった。

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採卵手術 3 (大部屋と頭痛)

それでも、私はいびきが気になって、ちょくちょく目を覚ましてしまう。
大部屋だけど、ベッドごとにカーテンが引いてあるので、
人は見えないのだけれど、でも気になって熟睡できない。

そうこうしているうちに、軽い頭痛がしてきた。
まあ麻酔のせいだなー、寝てれば直るでしょうと思って、
のんびりしていた。

昼食が運ばれてきた(クリームシチューとパンとサラダと
ヨーグルトとお茶)。
起き上がると、思っていた以上にフラフラする。
寝ているときは食欲もある気がしたのに、いざ食べようとすると
気持ち悪くてあまり食べられなかった。

再び寝る。でもちょくちょく目を覚ます。
そのうち、頭痛が激しくなってきた。
ナースコールを押して、看護士さんに付き添われながら水を買い、
それを飲んで少し休む。

看護士さんが私の様子を見て
「お迎えは来てもらえるの?」と聞いてくれた。
私はそれまで、迎えにきてもらうという考えが全くなかった。
ひとりで帰るつもりでいた。
だから、”そっか迎えにきてもらってもいいんだー”とホッとした。

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採卵手術 2 (麻酔は重度の金縛り?)

麻酔は、重い金縛りみたいだなと思った。
 *

私は、麻酔初体験。
喉のあたりがスースーした感じになって、体全体が重くなる。
視界はぼんやりするというより、狭くなっていく感じ。
輪郭はハッキリ見えているのだけれど、まぶたが重くなってくる。
意識が無くなる前に体が動かなくなるので、
まるで重度の金縛りみたいだなと思った。
閉じた目の視界では、ロールシャッハテストみたいな図が
ドローッとうごめいている。

ぼんやりする中、手術が終わったことを告げられ、
何度か「深呼吸してくださいねー」と言われる。
眠ったまま部屋に連れて行かれて、部屋で意識が戻るのかなと
勝手に考えていたので、術後すぐに意識があるのが不思議な
感じだった。 意識がないのは、本当に短い時間だったんだな。

部屋で抗生物質の点滴を受けながら眠る。
夫が部屋に顔を出してくれる。 
私はひとつ気がかりなことがあった、
私は寝ているときにかなりイビキをかく。
そのことを夫に言うと、
「俺がここにいる間は、大丈夫だったよ、気にせず眠りな」と
言ってくれる。
夫は精子の状態も良好だったようで、家に帰るとのこと。
このときは、私もボーッとしてるし、元気な気がしたので、
じゃあねーと別れる。

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採卵手術 1

麻酔がこんなにしんどいとは思わなかったなー。
 *
体温と血圧を測って、術衣に着替える。
テレビドラマで見るような冷たくガラーンとした手術室に横たわる。
左腕には血圧計。
右腕には麻酔を入れるための点滴。
胸のあたりには、手術の様子が見えないようにするためなのか、
タオルがついたてのように下げられる。

「寒くないですか?」 「少し寒いです」
と言うと温かいタオルを肩口にかけてくれた。

担当看護士、麻酔医、培養液担当者、医師がひとりづつ、
「担当の○○です。よろしくお願いします」と寝ている私に挨拶
してくれる。

麻酔を入れる点滴の針が、血管になかなか入らず、
右腕を試し、左腕を試し、最終的には右腕の甲の血管から入れた。

超音波で最終的な卵巣の様子を確認。
排卵はされていなかった。よかった。 これで採卵できる。

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明日は採卵手術

明日は採卵手術。

掃除したり、ランチを外に食べに行ったり、
のんびり過ごすことにした。

手術は静脈麻酔で行なうため、夕飯を9:00までに食べる。
夫もそれに合わせて早く帰ってきてくれた。

朝8:00に病院なので、早くベッドに入る。
手をつないで寝る。こうすると安心するなー。

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ナサニールの価格

12,780円 確かに高い。

「14回分くらい入っているけれど、今回は2回しか使わないから、
もったいないので、冷蔵庫で保管しておいてくださいね。
もしかしたらまた使うかもしれないし。
捨てることになればよいのだけれど」
と看護士さんが丁寧に説明してくれた。

薬局では薬剤師さんに、
「高いわよねー。でも、いくらかは戻ってくるの?」と聞かれた。
全然知らない人から、"あなた不妊治療をしてるんでしょ"って
言われたみたいでちょっとドキッとしたけれど、
「手術費用の何割かが戻ってくるだけみたいですよ」と答えた。

処方箋を渡すって、すごくデリケートな情報を
渡してるってことなんだと、あらためて感じた。

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2007年4月 5日 (木)

検査3日目

卵胞の発育状況をみる3日目。

血液検査と超音波検査。

昨日は採血する血管がなかなか定まらず、
針を刺してから血管を探していたのだけれど、
今日はスッと入ったので、ひと安心。

超音波検査では、めぼしい卵胞の大きさを確認。
先生が看護士さんに、13mm、10mm・・・というのが聞こえる。

昨日はLHの数値の高さが問題になったのだけれど、
今日の値も昨日と変わらなかったので、
どんどん数値が上がっているわけではないことが分かり、
私は、「他の人に比べ数値が高い人」という判断になった。

そして、あさって、採卵することになった。

今晩、ナサニールを夜10:00と深夜0:00に点媚。
明日は夜9:00までに夕飯を済ませる。
あさっては朝8:00に病院に行く。

クロミッド療法は、手術時に排卵が終わってしまっていて
採卵できない場合もあるそうなので、
どうか、排卵されていませんように。
いい卵が採卵できますように。

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2007年4月 4日 (水)

検査2日目

卵胞の発育状況をみる2日目。

今日も血液検査と、超音波検査。
それと、培養液に使うための血液の採取200cc。

血液検査の結果、LHの数値が高いとのこと。
通常、LHは排卵する際に高くなるものなので、
卵胞は育ってないけど、もしかして排卵してしまう可能性がある。
「ホルモンの状態が不安定なんですねー」と言われる。

念のため、もう一度血液検査をするために2時間後に再度採血。
昨日から続く(たった3回だけど)採血の注射のため、
腕が内出血で、ちょっと痛々しい色になっている。
(これは、夫に見せて、大変だねと思ってもらわなくっちゃと
ちょっといじわるに思う)

2度目の血液検査では、少しだけLHの数値が下がっていた。
でも、先生は数値の高さが気になる様子。
クロミッド療法が適さない場合、
ナサニール・hMGの方法があること、その場合、
私は子宮が反応しやすいので、採卵後、卵子を凍結して、
子宮を休ませてから受精卵を戻す方法が良いだろう、
でも凍結すると卵子も疲れるから・・・。
といろいろな話をしてもらう。

とりあえず、明日も検査して様子を見ることにする。

仕事のスケジュール調整をしてるし、いろいろ検査もしてきたし、
採卵・胚殖までは、やりたいなーと強く思う。

培養液の採血の際、
血液を採取するための容器が4つも並んでいたので、
こんなに採るのかーとおぼろげに感じていると、
すかさず「200ccは献血と同じくらいの量です」と看護士さん。
さすが慣れていらっしゃるなと思った。


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2007年4月 3日 (火)

ちょっとした言い合い

夫と、ちょっとした言い合いになった。

採卵のスケジュールのことは、何度も話しをしているし、
今日の検査結果の様子も夕飯のときに話したのに、
私がお風呂に入ってから、お風呂の扉越しに、
「この日が濃厚っていう日はないのか」とか、
「日曜日になる可能性もあるか」とか、
いろいろ聞いていた。

なんで今聞くのよ!
それに、それはさっきも話したじゃん!
資料を自分で読めば分かるこじゃん!

お風呂にいると、換気扇の音で意外に外の声が聞きにくい。
聞きにくい状況の中で、何度も同じことを聞かれたもんだから、

「何で今聞くのよ。 それはさっきも説明したじゃん。
濃厚な日があれば、話すに決まってるでしょ!」と
裸んぼの私は、風呂場で扉越しに声を荒げてしまった。
なんか、裸のときに事務的なことを聞かれるのって、
むしょーに腹が立つもんだなと思った。

夫いわく、
「決まってるかどうかわかんないじゃん。
濃厚って言っても、あやふやな情報だから、
”それは伝えないでいっか”、って思う場合もあるでしょ」

あるかもしれないけどさー、
夫から何度も「スケジュールが決まったらメールをしてくれ」って
言われてる私としては、可能性がある日は絶対言うでしょ。

自分の短気さや、夫の呑気(?)さのギャップを感じ、
こんな小さなことで言い合いになってたら、
この先、子どもができたとしても先がおもいやられるなー思った。

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検査1日目

卵胞の発育状況をみる1日目。

血液検査と、超音波検査。
まだ大きさが13mm程度ということで、
hMGを注射して、明日再度検査。

明日は、培養液に使うための血液採取も行なう。


本来は、生理開始日8日目の昨日検査の予定だったが、
昨日が日曜日だったため(病院の休日)、今日検査になった。
クロミッドは土曜日で終わっていたのだけれど、
実は、日曜日も飲まなければいけなかったことが今日判明。
先生が日数の計算を間違えていたらしい。
1日飲まなくても平気とのことだけど、大丈夫なんだろうけど、
「しっかりしてよねー」とちょっと思った。


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2007年3月30日 (金)

クロミッド療法開始

クロミッド自然周期療法が始まった。
来週から卵胞の様子を見つつ、採卵、胚移植だ。

もらった資料の
「自然周期採卵手術時の麻酔は、静脈麻酔です」なんて文字を見ると、
少し怖くなってくる。

入院(日帰り)の手続きをした。
提出するためのたくさんの書類をもらった。
 ・手術に関する病状説明と承諾書
 ・体外受精同意書
 ・顕微受精合意書
 ・入院時看護記録

否が応でも緊張感が増してくる。
だけど、夫に「資料たくさんもらったよ、目を通しといてね」と言っても
なんとなく気の無い返事。
同じ緊張感を感じろってほうが無理か。

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